番組紹介
NHK 大河ドラマ
腐敗した鎌倉幕府を滅亡させ、その後、建武の新政を開始した後醍醐天皇に背いて室町幕府の初代将軍となった足利尊氏。南北朝の動乱期を生きた多彩な人物たちが繰り広げる歴史絵巻。
出演
真田広之、武田鉄矢、陣内孝則、片岡孝夫、高嶋政伸、沢口靖子、宮沢りえ、樋口可南子、緒形拳、片岡鶴太郎 ほか



放送スケジュール

都合により放送時間が変更になる場合があります。
あらすじ
第9回 宿命の子
北条高時(片岡鶴太郎)の狂乱、ましらの石(柳葉敏郎)との格闘の末、ようやく屋敷に帰り着いた足利高氏(真田広之)は、父・貞氏(緒形拳)が不治の病に倒れたことを知る。貞氏から祖父・家時の遺言内容を聞かされ、「父のように迷うな」という言葉とともに家督を譲り受ける。執権職は金沢貞顕(児玉清)を経て、赤橋守時(勝野洋)が継ぐこととなった。一方、伊賀の里では、藤夜叉(宮沢りえ)のもとで高氏の子が育っていた。
第10回 帝の挙兵
元徳5年(1331)、幕府は帝(みかど)の側近たちを一斉検挙。都の異変は鎌倉に届き、長崎円喜(フランキー堺)に反長崎と目された佐々木道誉(陣内孝則)は命からがら足利館に逃げ込む。足利高氏(真田広之)直義(高嶋政伸)らは、日野俊基(榎木孝明)の斬首と後醍醐天皇(片岡孝夫)の流島の可能性を聞かされる。幕府は京へ3千の兵を送り、帝が奈良から笠置山に立てこもったというしらせが楠木正成(武田鉄矢)に…。
第11回 楠木立つ
元弘元年(1331)9月、六波羅軍のまさかの敗北で喪中の足利にも出兵命令が下る。第一陣から数日遅れて出立することにした足利高氏(真田広之)は「矢は一本もうたぬ。必ず無事に帰る」と登子(沢口靖子)に約束する。そのころ「南なる大樹の木陰に休め」という不思議な夢をみた後醍醐天皇(片岡孝夫)は、「楠木正成(武田鉄矢)を召せ」と詔(みことのり)を下す。
第12回 笠置落城
楠木立つとの情報を得た足利高氏(真田広之)は幕府が苦戦を強いられるだろうと感じる。一方、笠置山に入った楠木正成(武田鉄矢)は後醍醐帝(片岡孝夫)と対面し策を述べ下山、河内で挙兵した。不意をついた楠木軍は数日のうちに河内の北条軍を大混乱に陥れた。しかし持明院統の新帝を即位させた北条氏は後醍醐帝を先帝とし、帝(みかど)派から大義を奪うことに成功する…。
第13回 攻防赤坂城
捕えられた後醍醐帝(片岡孝夫)は都に送られ六波羅に幽閉された。そのころ後醍醐帝の側近である北畠親房(近藤正臣)は鎌倉将軍の中で唯一、後醍醐帝の兵と戦うそぶりを見せなかった足利高氏(真田広之)に興味を示す。息子・顕家(後藤久美子)の嘆願で親房に会った高氏は後醍醐帝を暗殺者から守ってほしいと頼まれる。一方、2万を超える幕府軍は、わずか5百の兵で赤坂城に立てこもる楠木正成(武田鉄矢)軍を攻めたてた。
第14回 秋霧
元弘元年(1331)10月、赤坂城が陥落、楠木正成(武田鉄矢)は姿をくらます。そのころ伊賀付近を進軍中の足利高氏(真田広之)は、北条の使者より正成追討を命じられる。そのとき正成は花夜又(樋口可南子)らと合流、かくまわれることに。正成と花夜叉は実は…。一方、高氏らが伊賀の里を通る頃、一色右馬介(大地康雄)が休憩を勧める。高氏は水をもらいに近くの小屋へ寄る。そこは藤夜叉(宮沢りえ)らの住む家だった…。
第15回 高氏と正成
花夜叉(樋口可南子)一座と同行する楠木正成(武田鉄矢)が、関所に留め置かれてしまう。正成を発見した足利高氏(真田広之)は、機転を利かせ一座を放免する策をうつ。そのころ後醍醐帝(片岡孝夫)の隠岐島への配流が決まる。鎌倉に戻った高氏は父の弔いもそこそこに出陣したことが気がかりであり、さっそく法要をと考えていた。しかし幕府は足利一族の集結を好まず、これを禁止したのであった。
第16回 隠岐配流
元弘2年(1332)3月、後醍醐帝(片岡孝夫)を隠岐ヘ護送する幕府軍の指揮は佐々木道誉(陣内孝則)がとっていた。道誉の後醍醐帝に対する気遣いは幕府の不興を買う。足利高氏(真田広之)は懸案されていた亡き父の葬儀を行い、足利寺には一族が集結。その中には新田義貞(根津甚八)の顔もあった。義貞は高氏と面会して足利の本心を問う。そのころ幕府の手に落ちていた赤坂城を楠木正成(武田鉄矢)が奪い返す。
第17回 決断の時
元弘2年(1332)冬、佐々水道誉(陣内孝則)亭を訪れた足利高氏(真田広之)は、道誉に倒幕の意を明かす。そして同席していた花夜叉(樋口可南子)に、楠木正成(武田鉄矢)にも伝えるよう頼む。翌年1月、勢いを増す正成軍に対し幕府は10万の軍勢を送る。その軍勢には足利の名はなかった。足利軍を含めた第二陣の出兵の時こそが鎌倉が手薄になる。高氏はひそかにその機会を狙っていた…。