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Broadcast Council 放送番組審議会

2025年度 第3回

日時
2026年3月
場所
書面開催
出席委員
田代委員、藤本委員、鳴釜委員、山本委員、宮崎委員、冨樫委員、三井委員、伊藤委員、吉田委員
審議内容
1.刻の遺産「細部に宿る、想いと技術 和傘職人・岡田佳子」
2.じもサタ。「美里交流館 ありがとうフェスタ」

報告

◆刻の遺産「細部に宿る、想いと技術 和傘職人・岡田佳子」

田代委員
一本の和傘が完成するまでに重ねられる丁寧な工程と、細部にまで宿る職人の想いと技術の深さに強い感銘を受けました。大量生産の時代であっても、こうした手仕事の価値や、長年培われてきた技術を守り続ける姿勢の大切さを改めて感じました。
豊田市も「ものづくりのまち」として発展してきた地域であり、企業の高い技術力はもちろん、現場で支える人の知恵や技能によって支えられています。今回の映像を通して、細部にこだわる姿勢や技術を次の世代へ伝えていくことの重要性は、伝統工芸だけでなく、豊田市のものづくりにも通じるものだと感じました。
今後も、ものづくりの精神や技術の継承を大切にしながら、地域の文化や産業の魅力を次の世代へつないでいくことの重要性を改めて考えさせられる映像でした。

藤本委員
今年度の番組審議会では、3回続けて「刻の遺産」シリーズを取り上げることになりましたが、第1回「豊田酒造の伝統的酒造り」、第2回「コンサートホールのパイプオルガン」と少し趣を変えて、今回はものづくりの職人個人に焦点を当てた番組でした。
この番組を見て、豊田市にも伝統的な和傘職人がいることを初めて知りました。
岡田さんの丁寧な手仕事の様子や職人としてのこだわり、モノづくりに対する飽くなき探求心が、よく表現されていたと思います。
「必要な人がいるから、作る。」という岡田さんの言葉が、印象的でした。
「刻の遺産」シリーズは、どの番組もしっかりとした取材に基づき、落ち着いた雰囲気と美しい映像づくりをされていて、毎回、感心して拝見しています。
これからも、後世に残る良質な番組作りを期待しています。

鳴釜委員
時間は14分と丁度いい。内容も素晴らしいと思いました。(見ていて飽きる内容ではない)
職人としての心意気を感じる内容でした。原動力は「必要な人がいるから作る」必要としている人がいるから作るしかない!という点はまさしく職人であり思いを強く持っているからだと思います。
また海外製品と岡田さんの仕上げる和傘の根本的な違いなどは、まさしく機械ではなく手作業で最初から全工程を一人で仕上げているからだと思います。そのことが伝わる内容でした。
問題点は後継者がいないこと。現在の職人も30人程度となっているので伝統品をいかに後世に繋げていくかが重要なことだと思います。和傘に限らず、伝統文化や伝統品などの後継者についての特集を今後も取材してみんなに見ていただき一人でも多くの後継者が生まれていくような企画もいいかと思いました。

山本委員
和傘職人・岡田佳子さんの卓越した技術と情熱が丁寧に描かれており、30年以上にわたって磨き上げられた手仕事の細部を鮮明な映像で捉えることで、伝統工芸の素晴らしさを再発見させてくれました。学芸員による歴史の解説も加わったことで、地域の宝である伝統を守る重みが視聴者にも分かりやすく伝わったと感じます。
今後は、和傘が現代の暮らしの中でどう活用されているかといった具体的なシーンや、実際に作品に触れられる場所の情報なども盛り込んでいただくことで、伝統継承に向けた市民の具体的な応援や一歩に繋がるような構成を期待しています。

宮崎委員
全体的にとてもよくまとめられていた。利用する機会が減り、あまり見かけなくなった和傘だが「必要な人がいるから作る。作るからにはより良いものを」という岡田さんの誠意と完璧主義な気質によって作られる和傘の美しさに感動した。コスパ・タイパが重要視されがちな現代に置いて手間暇かけて丁寧に作られていくこれらの工芸品は本当に贅沢で豊かさの中にある文化だな、と改めて感じた。
<気になったところ>
・「平成10年には~」の説明はいらない気がした。テロップに平成15年とあり、一瞬「あれ?」と思った。
・「建築や電機の知識も必要~」の部分は強調するテロップがあっても良い気がした。
・0さいから参加できるイベントなので、小さいこのアップの画がほしかった。・左上の番組タイトルの文字(透過度)が中途半端な気がした。
・5:30あたりの、岡田さんのお母様が和傘作りから引退した理由のインタビュー部分はいらない気がした。ナレーションのみで良かった。
・物撮りだけでなく、着物を着た人が和傘をさして歩いているところなど「使われているところ」の映像が欲しかった。(曲芸などではなく、日常として)
・岡田さんはお母様が和傘作りを始めた一年後にその道に入ったが、岐阜での修業時代など一本立ちするまでのエピソードをもう少し深堀してほしかった。

冨樫委員
足助町に傘職人がみえるとは知らなかったので、たいへん興味を持って視聴しました。
傘の画面とともに、りん、りん、りんと静かな鈴のね(私にはそうきこえた)で始まり、足助の風景が映し出されました。
和傘のイメージと足助の風景はとてもマッチしていたと思います。
洋傘の普及で和傘の需要は減ってきていると思いますが、一人の職人さんで需要に応えることは大変なことだろうと想像できます。しかも、丁寧に相手の要望にちゃんと応えて見えるということは素晴らしいのひと言です。
岡田佳子さんのお人柄も画面から感じ取れました。
こころからエールを送りたいと思います。
よい映像をありがとうございました。

三井委員
映像とナレーションのすべてが和の雰囲気を醸し出していてとてもよかった。
出演者の会話はテロップ入りで表されており、わかりやすい。
三州足助屋敷には何度か訪れたことがあるが、傘の手作り作業が行われていたことは気がつかなかった。岡田さんの和傘作りが公開されている曜日、時間が決まっているなら案内があるとうれしい。
海外製の傘との違いがテロップ入りで説明されていて、わかりやすかった。

伊藤委員
本番組は、効率化や機械化が進む現代社会において、あえて手作業にこだわり続ける職人の姿を丁寧に描いており、感銘を受けました。豊田市足助地区でたった一人の和傘職人として、30年以上にわたり伝統を守り続けている岡田佳子さんの存在は、地域の宝とも言える貴重なものです。
番組の構成において、単なる作業風景の紹介に留まらず、和傘の歴史や岡田さん自身の歩み、そして何よりその「想い」に深くスポットを当てている点が素晴らしいと感じました。テーマである「精巧で美しい和傘の技術」を映像で捉えることで、視聴者は一本の和傘が完成するまでにかけられた時間と情熱を実感することができます。和傘のニーズ減少や後継者不足という厳しい現実に触れつつも、なお作り続ける信念を伝える内容は、伝統文化の継承について考えさせるきっかけを与えてくれます。「刻の遺産」というタイトルの通り、後世に語り継ぐべき技術の価値を再発見させてくれる質の高いドキュメンタリー番組であると評価できます。

吉田委員
―良い和傘とはお客様が満足する和傘―
素材の調達から最後の仕上げに至るまでたった一人で挑む。
岡田佳子氏の姿には微塵のおごりも、又、本来あるべき誇りみたいなものさえ感じない。それは出来あがった和傘を使う人の満足という到達点にのみ向かい進めていく作業そのものの職人姿勢とでもいったものだからなのだろうか。昭和20年代、岡田氏の母が回想するように、彼女の小学生の頃は和傘しかなかった。だからその当時1,000万人以上いた傘職人が、今はたった1,000人。確かに今やナイロン製の傘は様々な機能を合わせもち、現代の私たちの生活に存在する。令和になった今、彼女は店頭販売することもなく、受注のみでお客様のニーズに合わせた、ある意味特異的な和傘を年に50本作り続ける。ちなみにオーダーは一年待ち。画面からほとばしるこの伝統技術は消えさせてはいけない。後継者問題は珍しくないが、手先の器用な若い世代に機会を与えて、そこから第2の岡田佳子氏の誕生を切に願はずにはいられない。

◆じもサタ。「美里交流館 ありがとうフェスタ」

田代委員
地域の皆さんが交流館を拠点にさまざまな活動を行い、世代を超えた交流が生まれている様子が大変印象的でした。日頃から交流館が地域の学びや交流の場として大切な役割を果たしていることを改めて感じました。
また、「ありがとうフェスタ」という形で、これまでの活動や地域のつながりに感謝を伝える取り組みは、地域コミュニティの温かさを感じる素晴らしい企画であったと思います。
交流館は地域の人と人をつなぐ大切な拠点であり、こうした活動が地域の活力や絆を育んでいくものだと感じました。今後も地域の皆さんが気軽に集い、学び、交流できる場として、交流館の役割がますます重要になっていくと感じました。
今後もこのような放送がとても良い企画と思います。

藤本委員
私が所属する豊田市文化振興財団は、市民文化会館、産業文化センター、コンサートホール・能楽堂のほか、市内28館の交流館の管理運営を豊田市から任せていただいています。
前回の番組審議会の意見・感想にも書きましたが、じもサタで「美里交流館ありがとうフェスタ」を公開生放送していただいて、感謝を申し上げます。
番組で取り上げていただいたおかげで、とても多くのお客様にご来場いただき、移転新築20周年をみんなで祝うことができました。
私は、文化振興財団の理事長・副理事長と共に、当日の午後から会場を見学し、豊田市ジュニアオーケストラ(アンサンブルTJO)の演奏を聞きました。
美里交流館の館長をはじめ職員一同、盛況を喜んでいました。
番組MCに美里出身の中元さんを起用し、また特集VTRコーナーやまちクルナビでは美里地区の飲食店を紹介するなど、とことん美里にこだわった番組作りにスタッフの皆さんの心意気を感じました。
余談ではありますが、特集コーナーで取り上げていた洋食店「ラ・フェリィチェ。」が気になったので、後日、お店に行ってきました。とてもおいしかったです。
これからも、地元に密着した情報番組の提供をよろしくお願いします。

鳴釜委鳴釜委員
全体の構成からすると時間的には十分かと思います。45分でもいいのかなと思います。
レストラン紹介では美味しそうな料理で、その料理と食レポが上手に映像として伝わってきました。
まちクルWEBマガジンの情報も「こういう情報があるんだ!」と改めて知る機会となりました。
美里交流館での様々なブースが紹介されていて内容的にもいいものでした。

山本委員
「美里交流館ありがとうフェスタ」の活気が、生放送ならではの臨場感とともにストレートに伝わってきました。地域の方々の笑顔や世代を超えた交流が随所にあり、リポーターの皆さんが来場者の生の声を丁寧に拾い上げてくださったおかげで、視聴者もその場にいるような一体感を楽しめる温かい番組になっていたと思います。
今後は、イベント時だけでなく普段のサークル活動などの役割も紹介していただくことで、日常的な利用促進にもつなげていただければ幸いです。あわせて、駐車場の混雑状況などリアルタイムな補足があれば、放送を見て「今から行こう」という視聴者へのさらに親切なガイドになると感じました。

宮崎委員
上手に構成されており、だれずにテンポよく観れた。女性アナウンサーの安定感と、中元さん&福田さんのわちゃわちゃ感が良い塩梅だった。視聴率も気になるところ。じもサタはあくまで土曜日しばり?みよし市も「いいじゃんまつり」の他に「産業フェスタ」など、大きいイベントはぜひ生放送してほしいと思った。
<気になったところ>
・司会の2人がいるところの後ろについ立てみたいなものを置いてほしかった。後ろの画が少しうるさい気がした。(人が行き来しているところは、少し見切れる程度で良い)
・16:20あたり、子どもにインタビューする際は、事前に一言伝えておくべきだと思った。(保護者の許可とかは大丈夫?)
・23:55あたり、ハンバーグ・パスタなど温かい食べ物の物撮りは、湯気がほしい。
・まちクルのナレーターがAIなのか人間なのか中途半端で、耳障りが悪い感じがした。

冨樫委員
タイトルから感じ取れる、うれしそうな子供たちの姿が映し出されて、
このありがとうフェスタを地域の皆さんが楽しみにしていた行事なのだなと想像できました。
しかし、大人の方々が見受けられなかったように思いました。(画面に映らなかったのかもですね)
55分の尺なので、近隣のお店の紹介も必要だったのかもしれませんが、タイトルと少しかけ離れていたのでは、と感じました。
合唱団やジュニアコンサートの演奏を流したらよかったのではと思いました。
(収録の時間の関係もあるとは思いました)

三井委員
公開生放送ということで、原田栄アナと美里出身の中元大介MCによるトークが美里交流館20周年を祝う雰囲気が出ていてなかなかよかった。加えて福田勝明リポーターの明るいレポートがさらにイベントを盛り上げていた。
はじめに館長へのインタビューがあったが、館長の氏名を表示した方が良かったと思う。
会場の中継コーナーの中では、幼稚園児が鳩を放つシーンが写し出されたが、とてもよかった。
ゲストコーナーに出演した豊田市民合唱団と豊田ジュニアオーケストラの案内を、インタビューだけでなく、このあと会場で行われるコンサートを聴きに行きたくなるような何か一工夫があったらさらに良かったと思う。

伊藤委員
美里交流館からの公開生放送は、地域メディアとしての役割を十二分に果たした、活気あふれる素晴らしい番組作りであったと感じます。特に出演者として、地元・美里中出身のタレントである中元大介さんを起用した点は、地域住民の親近感を高める上で非常に効果的だったのではないでしょうか。また、単にイベントの様子を伝えるだけでなく、美里地区の店舗にこだわったVTRコーナーを盛り込むことで、視聴者が実際に「美里の街を訪れてみたい」と思わせる工夫がなされている点に好感を持ちました。豊田市民合唱団やジュニアオーケストラといった地元の音楽グループをゲストに迎え、その意気込みを紹介したことも、地域文化の振興とイベントの周知に大きく貢献したと思います。こうした地域密着型の放送は、自分たちの住む街への愛着を育むために非常に重要であると改めて実感しました。

吉田委員
ひとことで言えば、フェスタの盛況さは伝わってきた。
ただ工夫をこらして準備していたせっかくのオープニングイベントがぐだぐだになっていたのが惜しい。
同じ建物内のメインブースも背面をしっかり作りこみ、カメラワークが何度切り替わっても『美里交流館ありがとうフェスタ』の文字が映りこむようにした方が視聴者には伝わりやすいのでは…?
それでいてライブ中継なので、ロケスタッフを呼んでは各ブースをもう少し丁寧に紹介する。そこは、見ている人を会場に運ばせる要素なので、どこのブースで、何という商品がいくらなのか、しっかり見たいところ。
又、合唱団、ジュニアオーケストラの紹介も、スタジオのように背面がしっかりしているとインタビューの内容も頭にはいってくるが、後ろを来場者が行き来すると落ち着かない。
とりあえず、冒頭でオープニングイベントのクラッカーとくす玉、鳩がとびたち、「美里交流館ありがとうフェスタ!」ではじまればインパクトがあったように思う。

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