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Broadcast Council 放送番組審議会

2025年度 第2回

日時
2025年12月
場所
書面開催
出席委員
田代委員、藤本委員、鳴釜委員、山本委員、宮崎委員、冨樫委員、三井委員、伊藤委員、吉田委員
審議内容
1.刻の遺産「楽器の王様~豊田市コンサートホールのパイプオルガン~」
2.じもサタ。「地元を飛び出す!夏のお出かけ大特集」

報告

◆刻の遺産「楽器の王様~豊田市コンサートホールのパイプオルガン~」

田代委員
豊田市コンサートホールのパイプオルガンは、見た目の壮麗さだけでなく、音色の豊かさと包み込むような響きが印象的で、“楽器の王様”の名にふさわしい存在感があります。ホールの木質を生かした温かい音響とよくなじみ、柔らかい音から圧倒的なフォルテまでが自然に広がるので、オルガンの魅力を全身で感じられます。静かな曲では空気が澄むような透明感があり、華やかな曲では空間全体が共鳴するような迫力があって、心が揺さぶられる素晴らしい体験ができる楽器だと思います。
ジョン・ブランボー氏が9年もの年月をかけて苦労して導入に至ったこの様な内容を知らない市民は多くいることから今回の様な内容を今後も豊田の取組みの紹介映像として創り、放送して頂けれと思います。豊田市にパイプオルガンがあることに感謝ですし誇りでもあります。

藤本委員
まず始めに、私が所属している豊田市文化振興財団が管理運営を行っている豊田市コンサートホールとパイプオルガンを「刻の遺産」で取り上げていただいたことに感謝申し上げます。
また、豊田市コンサートホールの音響は、一流の演奏者の間でも高く評価されていますが、番組内でも音響の良さに言及していただき、ありがとうございます。
この番組では、パイプオルガンの設置に携わった元職員の古橋さんにインタビューをして、アメリカのジョン・ブランボー氏に製作を依頼した経緯や、当事者でなければ分からない設置までの苦労話が聞けて、とても興味深く拝見しました。
一方、コンサートホール専属オルガニストの徳岡さんやオルガンの調律・調整を担当する神戸(かんべ)さんの話を聞いて、オルガンを最適な状態で維持するためには、こうしたプロフェッショナルな人たちが人知れず陰で支えていることを再認識しました。
これを機に、コンサートホールの魅力が多くの人に伝わることを期待したいと思います。
なお、神戸さんは、残念ながら、今年の11月初めにお亡くなりになりました。

鳴釜委員
時間配分と内容も特に問題なく見入ることができた。
豊田市コンサートホールにパイプオルガンがあることは知っていましたが、日本で唯一、豊田市コンサートホールにしかないということは初耳でした。その点をもっとアピールしても良いのではと思いました。
設置する際、クレーンが入らないためみんなで担いで持っていった点など苦労された点など紹介されていた。(パイプ数3,922本。全長10m)コンサートホールの使用率など分かりませんが、折角特別なパイプオルガンがあるからこそ利用率向上に向けた取り組みを市として考えるべきかと思います。(利用率が高い状態なら問題ないです)

山本委員
本番組は、楽器の荘厳さだけでなく、人々の努力や思いがしっかり伝わる素晴らしい内容であったと思います。
幻のオルガンビルダーに依頼して、完成までに9年もかかったという話や、設置のときに大きなパイプを夜中にみんなで担いで運んだエピソードは、単なる楽器づくりを超え、携わった方々の情熱を感じました。完成後も専門の方が丁寧にメンテナンスを続けていて、細かい不具合を一つひとつ直しながら楽器を守っている姿も印象的でした。そして、乳幼児も対象にしたイベントには家族連れが集まり、子どもたちが壮大な音色を体験する場面は、文化が世代を超えて受け継がれていくことを感じさせます。
改善点を挙げるなら、説明が少し専門的で難しく感じるところがあったので、演奏シーンや観客の反応をもっと見せてくれると、さらに親しみやすくなると思いました。

宮崎委員
とても良かったです。実際に足を運んでこのオルガンを見てみたくなりました。製作当時の秘話や苦労、製作者の思い、そしてこのオルガンを維持するために今も専門の知識を持った人たちによって支えられているんだということがよくわかりました。ブランボー氏は、この街の「ものづくりのまち」という風土に共鳴して製作を了承した部分があるのでしょうか?なかなかオファーを受けてくれない同氏をどう口説いて作っていただいたのか?もう少し、この辺りが知りたい気もしました。
【気になったところ】
・「平成10年には~」の説明はいらない気がした。テロップに平成15年とあり、一瞬「あれ?」と思った。
・「建築や電機の知識も必要~」の部分は強調するテロップがあっても良い気がした。
・0さいから参加できるイベントなので、小さいこのアップの画がほしかった。

冨樫委員
豊田市コンサートホールのパイプオルガンはコンサートに行った時に見てはいましたが、手作りでこだわりのある方に作成設置され、しかも9年間作成にかかったとは思いもしませんでした。また、設置するときの苦労(大きくて階段を人力で担いで上げた等)、その後もメンテナンスが必要不可欠ですから維持管理(岐阜の専門家に依頼とのこと)も思ったより大変だと知りました。
とにかく、大切に長く後世に残ることを祈っています。

三井委員
パイプオルガンの画像から厳かな雰囲気で番組がスタートした。
豊田コンサートホールに設置された「パイプオルガン」が世界的に名声のあるジョン・ブランボー氏が9年かけて制作したもの、設置時に10メートルのパイプがエレベーターに入らず、クレーンでつり上げることもできず、夜中に皆で担いでホールまで引き上げたことなど、今回の番組で初めて知り驚いた。
設置後のメンテナンスも専門家と職員の協力のもとに行われ続けていること等もピアノの調律に比べるとかなり繊細な対応が必要であることを知った。
パイプオルガンの演奏会として“0さいからのパイプオルガンコンサート”を取り上げられたが、だれでも気楽に楽しめる楽器であることを知ってもらう点でとてもよかったが、パイプオルガンならではの演奏も聴きたかった。

伊藤委員
豊田市コンサートホールは1998年に開館し、豊田市の文化的な拠点となっているとのことですが、ここに世界的に名声のあるジョン・ブランボー氏によって製作されたパイプオルガンがあるという事実に大変驚きました。
この番組は、パイプオルガンの設置に至る経緯やその特徴を取材し、さらに構造と製造へのこだわりについて深く掘り下げる構成になっていました。オルガニストの徳岡めぐみさんや元職員の古橋三吉さんといった出演者の方々の解説を通じて、この楽器の背景にある歴史と技術力が伝わってきました。そして何よりも、番組を見た結果として「一度、この特別なパイプオルガンの音色を実際に自分の耳で聞いてみたい」という強い気持ちが湧きました。この感想は、企画書に明記されていた「視聴者にパイプオルガンの音色を聞いてみたいと思っていただく」という企画趣旨が、まさに達成されたこととなります。わずか14分の番組尺で、豊田市の文化財の魅力を深く伝える、充実した内容でした。

吉田委員
クラシック専用のホールに肝入りで設置されたパイプオルガン。
小さな工房で手作りにこだわる幻のオルガンビルダーに依頼し、実際9年もの年月をかけ、平成15年にお披露目。それに携わったスタッフの苦労、搬入の大変さ、調律の難しさは伝わってきました。ただ、貴重なパイプオルガンの音色を豊田市民や近隣の人々に楽しんでもらっている様子とかイベントの工夫とかに注目されていなかったのが残念でした。
東京の古い教会の音色(パイプオルガン)をこの時季に聴いたことがあります。クラシックに疎い自分でも心に溶けていくような感動がありました。
「刻の遺産」は形ある物だけでなく、そこから奏でる音が人々を癒すものではないかと思いました。

◆じもサタ。「地元を飛び出す!夏のお出かけ大特集」

田代委員
地元近辺だけでなく “ちょっと足を伸ばして” 夏らしいお出かけ先を気軽に知るきっかけになる素晴らしい企画だと思います。
地元密着の番組ながら、いつもとは違うエリアにもスポットをあてて 「“新しい発見”を与えてくれる 」夏という季節も手伝って、普段なら行かないような自然スポットやイベント、食や文化に気軽に触れられるのは嬉しい。
「日帰りでも行きやすいおでかけ」を紹介してくれるので、忙しい人や子ども連れの家族でもアクセスしやすく、「“週末ちょっとお出かけ”」にぴったり。普段知らなかった“地元以外”の地域やその魅力、季節イベントを知ることで、視野が広がる“地元”にとどまらない新たな地域とのつながりを感じさせてくれる。
テレビを見て「行ってみよう!」と思える、文字通り“きっかけ”をくれるところが良い。特に夏の開放感、お祭りや自然、水辺、食など“夏ならでは”の要素を取り上げるのが心地よいと思う。

藤本委員
この番組は、「じもサタ。」の特別企画として、ひまわりネットワークのエリア外の夏のお出かけ情報を近隣ケーブルテレビ局の協力を得て制作されたものです。
4つのテレビ局(KATCH、グリーンシティ・ケーブルテレビ、豊橋ケーブルネットワーク、ミクス・ネットワーク)がおすすめする場所にロケを行い、その魅力を伝えていました。
「じもサタ。」の番組ディレクターと各局レポーターとの掛け合いも上手で、楽しく見ることができました。
西尾市の幡豆地域が「ハズフォルニア」と呼ばれている(一部で?)ことは、この番組で初めて知りました。
また、豊橋市の水上ビルの回では、花火屋のおばさんや老舗鉄板焼店を継いだおかみさんなど、人情味があふれた様子が感じられて、私も行ってみたくなりました。
ケーブルテレビは地域密着が基本ではありますが、たまには近隣地域の情報もいいものだと思いました。

鳴釜委員
豊田市以外の情報を知るのに非常に良い企画だと思います。特に、岡崎市の奥殿陣屋にはよく出かけに行くのでスイーツなどの情報や歴史・文化を知ることができて良かった。
他のケーブルテレビの良さを是非とも御社でも取り入れ工夫してみてはと思います。
感受性の問題だと思いますが、視聴時間40分は少し長いかと感じました。
局を絞って2社くらいでいいのではと感じました。最初の方がどんなだったか忘れてしまうため。

山本委員
他局と連携し週替わりでエリアを変える構成は、ちょっと遠くのお出かけを味わうことができ、視聴者の興味を持続できていたと思います。
地元の方々の表情を丁寧に捉え、体験型の見どころや季節感あふれるグルメを説得力のある映像で伝えているため、見終わった後に「行ってみたい」と思わせる力がありました。
移動負担を抑えた半日から1日コースの構成も親切で、夏休み特番としての狙いに合致しています。
改善点としては、アクセス方法や駐車場、予算目安、混雑しにくい時間帯、バリアフリー情報などを盛り込めば、番組を見た視聴者が計画を立てやすくなると思います。
また、他局で本市の情報を扱う相互連携によって、本市への誘客効果を図っていただければ幸いです。

宮崎委員
隣の芝は青く見えるように、ほかの地域は色々な見どころがあって良いなと思いました。
元々いろいろな特色や名産に恵まれている豊橋エリアなどは当たり前に見ごたえがありましたが、個人的にはグリーンシティケーブルTVの回が印象に残りました。
特色としては薄いけれど、テレビ局の紹介、レポーターの魅力(正直すぎておもしろかった)、施設の紹介と「ミラクルフルーツ」という一瞬「???」となるパワーワードなど、上手に構成されており面白かったです。
こういったコラボを通じて県内の観光支援に努めるとともに、地元の課題を持ち帰り、新たな視点で番組作りをしてほしい、と感じました。
見聞を広げる取り組みとして、とても良い企画だと感じました。

冨樫委員
ひまわりのスタジオを飛び出して、他局の取材・制作をされたのをはじめて見たような気がします。それぞれの局も管轄地域の特徴を全面に出してアピールしていましたね。
「面白いものをどんどん発信していきたい」といってみえたところがありましたが、市民は興味が持てないとみてくれませんからね。私もそうですが……
この番組を視聴された方が、「○○へはいったことがないから今度行きたいね」となったら、この企画は成功ですね。
各地の特色にスイーツや食べ物が必ず入っていたように思いますが、興味をもってもらうには欠かせないものなのでしょうね。

三井委員
近隣のケーブル局とコラボして夏のお出かけ情報が放映され、興味深くみることができた。
行ったことのない場所はもちろんのこと、行ったことのある場所も以前とかなり変わっており、改めて行きたくなったところもある。
なお、それぞれの場所について、周辺の地図と豊田市駅から車で何分くらいかかるか、公共交通機関で行く場合にはどうすればいいか、などの方法も紹介されるとうれしい。
また、8月9日放送の東谷山フルーツパーク「旬のフルーツをいただきます」のように、それぞれの番組について、そのテーマの表示があるとよかった。
今回の夏のお出かけ情報だけでなく、春・秋・冬についても、エリア外のお出かけ情報とエリア内、豊田・みよし・長久手のお出かけ新情報を期待したい。

伊藤委員
通常の放送エリア(ひまわりエリア内)を飛び出し、広域な情報を届けるというテーマに基づき、今回は近隣ケーブルテレビ局と連携を図るという画期的な手法が取られていました。
特に感心したのは、他局と情報交換を行い、さらに他局のリポーターに出演していただくことで「コラボ感」を創出している点です。
これにより、各局が独自に取材した地域の情報を、効率よく、充実した番組コンテンツとして相互に提供し合えていると感じました。
視聴者としては、普段なかなか知ることができない広範囲のお出かけ情報をまとめて得られるため、非常に有益な取り組みです。
この連携企画は、2025年8月の計4週にわたって放送され、番組構成も、コラボ局やリポーターの紹介から始まり、訪れる場所や注目ポイントが明確に示されており、情報を「使い回す」というよりも、「資源を共有し、新たな価値を生み出す」という点で、地域メディア間の協力体制の成功例だと感じました。

吉田委員
KATCHネットワーク (刈谷市) 西尾市  バスフォールニア
グリーンシティケーブル (尾張旭市) 尾張旭市 東谷山フルーツパーク
豊橋ケーブルネットワーク(豊橋市) 豊橋市  豊橋水上ビル商店街
ミクスネットワーク (岡崎市) 岡崎市  奥殿陣屋
それぞれの局が地元の新しい魅力探しに奔走する企画はかなりベタな気もしますが、他局のオススメ観光を見るのは興味深いです。
県内にはまだまだ知らなくてステキな場所があるものだと改めて思いました。
連休や夏休み、冬休み、春休み前に各局が紹介しあうのは県民にとって近くて面白い所を知る好機だと思います。
個人的には「ハズフォルニア」が地域と密接しながら開拓されていくことを期待してやみません。

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