2025年度 第1回
- 日時
- 2025年7月
- 場所
- 書面開催
- 出席委員
- 田代委員、藤本委員、鳴釜委員、山本委員、宮崎委員、冨樫委員、三井委員、伊藤委員、吉田委員
- 審議内容
- 1.刻の遺産 ~豊田の街で酒を造り100余年~ 豊田酒造
2.小倉百人一首競技かるた第64回全日本選手大会
報告
◆刻の遺産 ~豊田の街で酒を造り100余年~ 豊田酒造
田代委員
伝統と歴史を感じる酒造りで、地域に根ざした文化の重みが伝わる。豊田の街の誇りや、100年以上続く技術の継承がすばらしい。昔ながらの雰囲気と職人のこだわりが魅力的であり、飲んでみたくなりとても良いし酒好きの私にとっては嬉しいです。今後も各種豊田の取組みの紹介映像を創り放送して頂けれと思います。
藤本委員
「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録されて間もない時期に地元の酒造会社を取り上げた点で、とてもタイムリーな番組だと思います。
豊田市内には4つの酒蔵がありますが、その中で豊田酒造は都心部にある唯一の酒蔵です。しかし、市民にはあまり知られていないようです。
番組では、日本酒の消費量の減少に合わせて会社の規模を縮小してきた経緯と、一方で新たな消費の拡大に向けた努力(海外販売も含めて)が丁寧に取り上げられていました。
創業して百年以上続く企業はそれほど多くありませんが、豊田酒造は今年で102年目を迎えて、伝統を受け継ぎながら、地元に根ざして新たな挑戦を続ける5代目社長の意気込みが伝わってきました。「刻の遺産」では、これからも地域の知られざる歴史や人、ものを掘り起こして、紹介していただきたいと思います。
鳴釜委員
「豊田酒造」が豊田市の中心部にあること自体、知らなかった。以前、近くの場所で業務をしていて近場を通る機会も多々ありましたが、全く気づきませんでした。映像を見て「あぁ、あそこにあったんだ!」という感じ。
豊田市で酒造会社というと浦野酒造(菊石)を真っ先にイメージしてしまいがちですが、創業100年(2023年)を越える企業であり伝統と歴史の深さを知ることができました。
また「におい桜」の名前を商品にするなど、挙母神社との関りも深く、参拝客へ振舞われる御神酒の奉納や、秋の大祭、儀式や祭礼行事での関りをもっていて、地元を大事にしていきたいという先代からの心意気を感じました。
豊田という名前を売っていきたいという思いから「豊田政宗」のお酒を販売。以前機械化した時に味が…とのことから手作り製法に戻すなど、業務の効率化や大量生産が進んでいる中、自らの酒造本来の味わいを頑なに守り、必要とあれば手間をかけることもいとわないその姿勢が100年を越えて地元から愛される証拠ということがよく分かりました。
今日以降、お酒を嗜む人ではないですが、「豊田酒造=豊田政宗」を買い物時に意識して見てみたいと思います。
映像時間も丁度いいです。見ていて飽きない内容でした。引き続き、地元企業の紹介などしてください。
山本委員
豊田市と聞いてお酒を思い浮かべる方は少ないと思いますが、今回の15分弱の番組を通じて、豊田市のいつもと違う一面に触れることができ、大変満足度の高い内容でした。
町名だった“挙母”、そして市名“豊田”を冠した酒蔵が、「お酒を通じてまちの発展に貢献したい」と取り組んでおられる姿勢は、非常に心強く感じられました。
また、豊田市駅と豊田スタジアムの中間にある市街地に酒蔵があることを「知らなかった」とする映像も印象的で、多くの市民が地酒にあまり関心を持っていない現状をよく表していると思います。
今後は、試飲販売会などの取り組みを通じて、より多くの方に豊田市の魅力の一端として地酒に親しんでいただき、「WE LOVE とよた」の輪が広がることを期待しています。
宮崎委員
全体的に起承転結があり、よくまとまっていたと思います。
【気になったところ】
・タイトルの「刻」をトキと読む?ルビが必要だと感じた。
・酒瓶の物撮りの背景が白で、健康食品みたいな感じがした。(青×グレーなどが良い気がした)
・挙母酒造があったところの地図などが出たら「この辺でつくられたのか」とより伝わる気がした。
・源具友の句が見づらい。テロップ(明朝体で)横にそえても良いかと感じた。
・香櫻を「ニオイザクラ」と読む?ルビが必要だと感じた。
・香櫻の文字が小さく「違う商品?」と思った。
・「若者の酒離れ」という言葉に違和感があった。健康志向からお酒を飲まなくなった人は若者だけではないので。
・韓国は日本の統治下にいた頃、それまでの酒造りができなくなり伝統酒復元に苦労したと聞いたことがある。少しセンシティブな気がした。
冨樫委員
ユネスコ文化遺産に日本酒が登録されて、愛飲者が伸びているかと思っていましたがそうではなかったようですね。
放送の落ち着いたナレーションと画面にマッチしたやさしいBGM、大変良かったと思います。
矢作川の風景に始まり、若い男性、子供連れの若い女性の「日本酒はおいしいです」の言葉で始まり、終りも同じ画面で締めてあり、途中は挙母祭りの映像でインパクトを出し、酒作りの行程では機械化が進む中、麻袋をつかった手作りの大切さを訴えていました。
視ている人の心をつかんだと思います。
社長さんの、「お酒で地域に恩返し(貢献)をしたい」とのことばは心に残りました。
三井委員
お酒の出荷量は50年前に比べ4分の1になっているとのこと、祝い事といえばお酒を燗付けして飲んだものでしたが、先日みよし市で行われたソフトボール大会の優勝祝賀会をわが家で開催しましたが、ほとんどの人がビールを持ち込み、お酒を持ち込んだ人はごくわずかで、しかも燗もつけずにそのまま飲んでいました。このときも、お酒と他のアルコール飲料との競合の厳しさを感じました。なお、残念ながら、豊田酒造のお酒の持ち込みはありませんでした。
しかし、豊田で酒造り100余年、製法にこだわり、効率化による大量生産を求めるだけでなく、必要なところは手作りを残し、味にこだわりを持ち続けるという点は素晴らしいことと思う。
番組内で、試飲販売会を訪れた人達の生の声がとても良かったが、豊田酒造のことを知らない人はまだまだ多いと思われるので、ぜひ、いろいろな所で試飲販売会を行って地元のお酒を広めていって欲しい。
全体を通じて、番組を流れるBGMが番組の雰囲気とマッチしてとても良かった。
伊藤委員
わずか14分の番組とは思えないほど、豊田酒造の歴史と想いが詰まった濃い内容でした。ユネスコ無形文化遺産としての日本酒造りの重みと、地域に根ざした酒蔵の存在意義を丁寧に伝えており、視聴後は近くにこんなに誇れる企業があることに嬉しさを覚えました。伝統と革新のバランスを大切にしながら、海外展開も視野に入れる姿勢が印象的でした。寺田社長の言葉からは、ものづくりへの真摯な姿勢と未来への希望が感じられ、酒造りが単なる産業ではなく“文化の継承”であることを実感しました。地元の魅力を再発見できる、良質なドキュメンタリーでした。
吉田委員
地酒を次世代に伝えていきたい想いは5代目寺田栄一郎氏の言動から視聴者にも響くものはあったかと思います。初代栄二郎氏が氏神様である挙母神社の歌碑から名付けた日本酒「香櫻(においざくら)」。そして5代目栄一郎氏が力を入れる日本酒「豊田正宗(とよたまさむね)」。
時代が機械化されていく中で最後のしぼり作業と麻袋に一旦入れてそこから圧をかけて酒をしぼるというこだわり。それは味に対して譲れない想い。
文化というのは有形も無形もある中、そのまんまを伝えてゆく伝統と時代に合わせて伝えてゆく伝承が有ります。日本酒の国内出荷量は30年経った今激減していても味にもこだわり、客層のニーズにも歩みより肩ひじはらず、自分たちのペースで確実に次世代へ伝えていこうとする「豊田酒造」の有様に共感できる番組でした。
◆小倉百人一首競技かるた第64回全日本選手大会
田代委員
緊張感と集中力がすごく、和歌とスポーツが融合した独特の美しさがある。記憶力と反射神経が必要で、礼儀や格式が感じられる競技が映像として見られることはとても良いと感じた。今後も続けて頂きたい。
藤本委員
・4月27日に名鉄トヨタホテルで行われた競技かるたの第64回全日本選手権大会の模様を、今年から9時間半にわたって生中継していただきました。
・この大会は、全日本かるた協会が主催で、豊田市と豊田市文化振興財団が共催をしています。
・1992年の第31回大会から豊田市での開催となり、今日に至っています。
・競技かるたの三大タイトル戦の一つが豊田市で開催されていることをご存じない市民の方もまだまだ多く、市民への知名度を上げ、興味・関心を持っていただけるように、市、財団共に力を入れています。
・そういった中で、御社が番組を制作していただいたことは、とてもありがたく思います。
・今回視聴した番組は決勝戦と表彰式の一部の短縮版でしたが、現場で決勝戦を観覧した身として、会場の緊迫した空気が番組から感じ取れました。
・加えて、素人には速すぎてどちらが札を取ったのかが分からないことが多々ありますが、解説者が説明をしてくれるので、より一層、勝負を楽しむことができると思いました。
・来年度も生中継が続くことを期待しています。
鳴釜委員
残りの枚数表示やルール解説などありますが、字幕などで解説があればより分かりやすいか。
「送り札」とか「出札」とかあった方が見る側からもいいのではと感じた。その他、
(例)かるたの配置はどう決めているかなど。
(例)御手付きをしたらどうなる?数が増えている。
(例)競技者のプロフィールなどあってもよいかと。
企画としては、普段見る機会のない競技なので映像配信は良いかと感じました。
優勝者が自見七段(名人)ならやはり字幕紹介があっても良いかと思います。
山本委員
YouTubeでは、もともと競技かるたに関心のある方でないと視聴に至らないケースが多いと思われますが、テレビ放送であれば、チャンネルを回しているなかで偶然目に留まり、そこから初めて興味を持って視聴された方もいらっしゃったのではないでしょうか。
今回の番組テーマである「かるたをもっとたくさんの人に」がそのような形で実現されたのであれば、YouTube配信と同じコンテンツであっても、テレビで放映する意義は十分にあったと感じます。
冨樫委員
豊田市で初めての競技かるた。写真でしか見たことがなかったので、どんな風に行われているのか知りませんでした。真剣勝負なのですね。
大会の流れや様子は今回で少し分かりましたが、かるたの並べ方とか、勝敗のつけかたとかの放送もあっても良いかなとおもいました。(かるた人口をふやすためなら)
三井委員
短縮版とのことで、大会中継の途中からを切り取ったものだと思われるが、「第64回全日本選手権大会」決勝戦のテロップはもう少し大きい方が良いと思う。
放送の目的が、「競技かるたをもっとたくさんの人に知ってもらいたい」ということであるのなら、競技の様子を映す時間をもう少し短くして、競技かるたのルールの詳しい説明や、勝者インタビューで語られていた小倉山杯や全国選抜大会などについての説明などの時間を増やしても良かったのではないかと思う。
伊藤委員
競技かるたの緊張感や迫力が画面越しにも伝わってきて、思わず引き込まれる番組でした。特に決勝戦では、札を払う瞬間のスピードと静寂のコントラストに見入ってしまいました。実況や解説も丁寧で、競技の背景や選手の人となりが伝わり、初心者でも理解しやすかったです。太田市長の挨拶や表彰式も番組に重みを加えており、地域との結びつきも感じられました。これまで「かるた=遊び」の印象でしたが、見終わる頃には立派な「スポーツ」だと認識が変わりました。テレビ放送としての意義も大きく、「かるたをもっとたくさんの人に」というテーマを見事に体現した番組だったと思います。競技かるたの緊張感や迫力が画面越しにも伝わってきて、思わず引き込まれる番組でした。特に決勝戦では、札を払う瞬間のスピードと静寂のコントラストに見入ってしまいました。実況や解説も丁寧で、競技の背景や選手の人となりが伝わり、初心者でも理解しやすかったです。太田市長の挨拶や表彰式も番組に重みを加えており、地域との結びつきも感じられました。これまで「かるた=遊び」の印象でしたが、見終わる頃には立派な「スポーツ」だと認識が変わりました。テレビ放送としての意義も大きく、「かるたをもっとたくさんの人に」というテーマを見事に体現した番組だったと思います。
吉田委員
「競技かるた」は数年前、人気女優の広瀬すずさん主演の映画「ちはやふる」のヒットにより、それ以前より認知度もあがり競技内容も概要は知っているつもりでしたが、拝見した決勝戦は緊張感のみなぎる内容でした。
奇しくも地上波のTV番組で前王者の川瀬氏の密着取材を観ていたので川瀬氏を応援しがちでしたが、結果は現役大学生の自見さんの勝ちでした。
札をどこにおくかにかけ引き、読み手の息遣いからの札の早読み、独特な世界でありながら、そこに浮かんでくるのは若手の台頭です。将棋の世界も藤井聡太さんの新記録樹立などの活躍ばかりではなく、タイトル戦も20代が中心になってきています。ゴルフの石川遼さん、サッカーの久保建英さん、野球の大谷翔平さん、天才と称された選手も中堅へとなりつつあります。
どの世界も才能を開花し、芽をグンと出した最年少といわれる担い手が注目されているのを感じました。今後の自見さんとリベンジする川瀬さんに期待せざるを得ませんでした。